正義とは何か?難解な哲学を分かりやすく

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これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学 正義とは何だろうか?

10人いればそれぞれ10通りの正義への考え方があるように、絶対的な答えがあるわけではない。
多くの先人たちが完全なる解を見出そうと努力しても、いまだ全てにおいての正しい答えを導き出したとはいえないだろう。
ゆえに、人間同士のいざこざや争い、世界各地での戦争や紛争がなくならないのでしょう。

だからこそ、哲学というものは奥が深く、人間を考える上で永遠のテーマとなるのかも知れません。

この『これからの「正義」の話をしよう』では、難しい正義に対する哲学が、現実的な具体例を交えながら分かりやすく書かれています。

かなりわかりやすく書かれているのが、読んでいてもわかるのですが、それでもやはり哲学は奥深く難しいものだと感じます。 それは、物事を哲学的にアプローチしていくと、簡単に答えがでないからでしょう。

この本で、一番わかりやすく道徳的なジレンマについて考えさせられた「暴走する路面電車」の話は、その最たるものではないでしょうか。

「あなたが路面電車の運転手で、疾走する電車の前方を見ると5人の作業員が線路上に立っている。ブレーキがきかないため、このまま進めば5人の作業員は死ぬことになる。ふと気が付くと右側へそれる待避線が目に入る。しかし、その先にも作業員が1人いる。路面電車を待避線に向ければ、1人の作業員は死ぬが、5人は助けられる。あなたならどうするか?」

正義というものは、誰もが納得する一つだけの考え方ではない。

『これからの「正義」の話をしよう』を読んで、それぞれが物事を深く考え、自分なりの答えを導き出すことに著書の意義があるのではないでしょうか。

【著者】 マイケル・サンデル
【出版社】 早川書房

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