ロッキーのテーマ曲が流れると全身の血が沸騰するような感覚になる。
これを人は条件反射と呼ぶのだろう。そして、今までの『ロッキー』シリーズが築き上げてきた戦いと感動の功績である。
ただ、前作『ロッキー5』を映画館に観に行ったは時がっかりして、正直もうロッキーは終わったと思った。今回は、前評判にだまされないようあまり大きな期待をしないで観に行ったのだが、この『ロッキー・ザ・ファイナル』はロッキーのスピリットを見事に表現していた。
人間は誰でも年をとる。その時、過去の思い出や栄光が大きければ大きいほど、それは自分の大切な宝になる。ただその大切な宝である過去の思い出や栄光にすがってしまい、前に進むことをやめてしまうと人生は終わってしまう。どんな困難があっても自分を信じて前に進み続ければそこに答えが必ずある。
『ロッキー・ザ・ファイナル』はそんなロッキーの不屈の闘志や自分をあきらめないネバー・ギブ・アップの精神を詰め込んだ、ロッキーシリーズ集大成の映画だと思う。
最後のボクシングシーンは、つい映画だということを忘れリアルなボクシングの試合を観ているような感覚になり、映画の中にいた観客の一人になって目頭を熱くしながら心の中で「ロッキー」を連呼していました。
人生いくつになっても、自分をあきらめない心と勇気があれば何でもできることを教えてくれる素晴らしい映画だと思う。ロッキーファンでなくとも、おすすめできる映画です!
【あらすじ】
妻エイドリアンを病で亡くし、過去の思い出の中で生きているロッキー。小さなイタリアン・レストランを経営して生活しているが、偉大な父の栄光を疎ましく思う息子のロバートとも上手くいってはいない。
そんな平凡な毎日の中、老いていく自分の中にまだくすぶっている、抑えきれない情熱があることに気づく。周囲の反対を押し切り、ロッキーは再びボクシングのライセンスを取得する。
ちょうどその頃、あるテレビの番組で無敗の現役ヘビー級チャンピオンであるディクソンと全盛期のロッキー、どちらが強いかのシュミレーションが放送される。その番組をきっかけに二人の対戦企画が持ち上がり…。
【監督】 シルヴェスター・スタローン
【出演】
ロッキー … シルヴェスター・スタローン
ポーリー … バート・ヤング
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